- 毎日忙しくて気が付いたら有効期限ギリギリだったので、急いで更新の手続きをしたい。
- 新規は自分で手続きをしたけど、今は忙しくて無理だから行政書士にお願いしたい。
- 新規の時に依頼した行政書士と折り合いが悪く、許可後から何もせず今まで来てしまった。
- 経審をそろそろ受けたいので、経審ができる行政書士に変えたい。
日々お忙しくされていると、建設業許可の有効期限の5年間というのは意外と短く、あっという間に更新の時期というのは来るものです。
今回は、大阪府で個人事業として一般建設業許可をお持ちの建設業者さん向けに、建設業許可の更新手続きについて、簡単に分かりやすくお話しいたします。
目次
1.更新申請はいつから受付でいつまでに提出?
〇有効期限を確認する
更新申請は、有効期限満了の3か月前~1か月前までにする必要があります。
そもそも、有効期限がいつまでかはっきり分かっていないという場合は、建設業許可が下りた時に送られてきた『建設業許可通知書』を探してみてください。
そちらに有効期限が記載されているので、先ずはそちらを見て正確な有効期限を把握してみましょう。
「許可通知書を探したけど見つからない!」という場合は、国土交通省のHPからご自身の屋号を入力して有効期限を確認してみましょう。
〇提出期限の注意事項
正確な有効期限が分かったので、次は期限に関する注意事項をお話します。
② 有効期限を1日でも過ぎると、更新ではなく新規申請
本来更新の申請は、3~1か月前までにする必要がありますが、最悪有効期限内に提出すれば受付てくれます。
ですが、更新の準備が間に合わなかった場合は、更新ではなく新規申請ということになります。
もちろん、許可が下りるまでは無許可営業となるので、新たに500万円(税込)の工事の契約を締結することは違法となってしまいます。
許可番号も変わるため、元請に報告する必要があり、会社の信用が下がることとなるでしょう。
そうならないためにも、早めの更新手続きを心掛けましょう。
➡『建設業許可の取消し、廃業、更新忘れで許可が無くなった!今動いてる工事ってどうなるの!?』
【ポイント】
① 更新できるのは、有効期限満了の3か月前~1か月前
② 有効期限満了の日が役所がお休みの場合は、許可切れ前の平日までに申請
③ お盆期間に関しては、役所はカレンダー通りの営業です。
④ 1日でも過ぎると更新申請ではなく新規申請
2.各種変更届は提出済み?
毎年決算を迎えたら、4か月以内に会社の1事業年度の活動について決算変更届というものを提出する必要があります。
許可の有効期限は5年なので、更新申請の際には5期分の決算変更届を提出している必要があります。
そして、決算変更届だけではなく、個人事業主・支配人の氏名の変更や営業所の移転、経管専技等が変わっているのに届けていない。
こういう場合は、各種変更届を提出するまで更新申請書は受理してもらえません。
未提出の変更届の先出しまでは求められていないので、更新申請書と同時に提出でも大丈夫です。
【ポイント】
① 支配人・個人事業主・営業所・経営業務管理責任者・専任技術者等の変更がある場合は各種変更届を提出する。
② 毎事業年度終了後4カ月以内に決算変更届を提出する。
3.欠格要件は大丈夫?
欠格要件を物凄く簡単に言うと、会社の経営陣に悪い事して罰せられた人がいたら許可を下ろしませんというものです。
これは、内緒にして申請したらOKというものではなく、申請が受理された後で役所が警察に前科照会をして積極的に調べるので絶対にバレます。
〇欠格要件の対象者は?
欠格要件に該当するかどうかを調べられる対象者は次のとおりです。
- 個人事業主(代表者)
- 支配人
- 営業所の所長
欠格要件をめちゃくちゃ簡単に言うと、建設業を行う上で、法を犯して罰せられたり、ウソの申請をして処分されたり、人に暴力をふるったりというような内容です。
警察のお世話になったことが数年以内にあるのならば、本人さんが警察へ電話をかけて問い合わせを行ってください。
行政書士が代わりに問い合わせを行ったとしても、警察は本人以外には調べた内容を教えてくれません。
何度も言いますが、欠格要件を簡単に考えないことがとても大切です。
➡ 『建設業許可の欠格要件を詳しく解説!該当したら建設業許可取れない & 取消しです。』
4.適切な社会保険への加入は大丈夫?
令和2年10月に、適切な社会保険への加入という要件が追加されました。
もしも、適切な社会保険に未加入だった場合は、加入の手続きが済むまで更新申請書は受理してもらうことが出来ません。
もしも有効期限ギリギリだった場合は、許可切れで新規申請ということになる可能性も出てきます。
そうならないためにも、早めの手続きを心掛けましょう。
個人事業の場合は、1人でも従業員さんを雇ったら雇用保険への加入は絶対です。
そして、従業員さんが5人以上になったら健康保険と厚生年金への加入が義務付けられます。
【ポイント】
- 更新前に社会保険に加入しておく
5.最後に…
今回は、大阪府の一般建設業の更新について簡単にポイントのご説明をさせていただきました。
せっかく取得した許可が更新忘れで切れてしまうことが無いように、余裕を持って手続きをするようにしましょう。
もしも更新申請でお困りごとがありましたら、当事務所でも手続きの代理をしておりますので、ご依頼のご検討をよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。