建設キャリアアップシステムへ登録される事業者さん、技能者さんが増えてきましたね。
元請さんからやはり「建設キャリアアップシステムへの登録がなければ、今後仕事をまわせない。」というようなお話があって、登録を急がれる建設業者さんが多いようです。
このシステムは、『建設キャリアアップシステム【CCUS】~どんなシステム?~ 申請代行実施してます』でもお話ししたんですが、元請さんからしたら、入札参加資格申請時の優遇、下請業者の社会保険の加入状況、現場の技術者の保有資格、将来的には建退共の証紙購入や貼り付けの手間もなくなるので、一石なん鳥ものメリットがありますもんね。
もしも建設キャリアアップシステムのご登録でお困りでしたら、当事務所にご相談されませんか?
建設キャリアアップシステムのご登録の代行は、当事務所でも承っております。
お急ぎでしたら、土日もご対応させていただきますのでご検討ください。
CCUSのご登録に関するご質問はこちら。
目次
1.事業者登録は誰が出来るの?
事業者とは、建設キャリアアップシステム登録している建設業者のことを言います。
この事業者登録申請が出来るのは、次の建設業者です。
② ①の元請業者
③ ①より上位の下請業者
②③が登録しようとしている建設業者に代わって事業者登録をすることを『代行申請』と言います。
代行申請をする場合、事前に登録しようとする事業者の『事業者用代行申請同意書』『個人情報取り扱い同意書』『システム利用規約同意書』の3種類の同意書が紙ベースで必要になるので準備するのを忘れないようにしてください。
そして、代行申請をする側の②③の建設業者は、既に建設キャリアアップシステムへ登録が済んでいる必要があります。
【ポイント】
1.元請等が代行申請をする場合は、3種類の同意書が紙ベースで必要
2.代行申請する場合は、元請等は既に登録完了している必要がある
2.登録する事業者の、必要書類を準備する
2.資本金が分かるもの(無許可業者の法人)
3.健康保険加入状況の分かるもの
4.年金保険の加入状況の分かるもの
5.雇用保険の加入状況の分かるもの
6.建退共または中退共への加入状況が分かるもの
7.労災保険特別加入への加入状況の分かるもの
事業者登録をする際には、これらの加入状況が分かる書類を事前に準備する必要があります。
書類は全てPDFファイルではなく、JPEGで保存して電子申請時に貼り付けます。
1~3は必須書類です。
4、5が適用除外である場合は書類の準備は必要ありません。
6、7は加入しているときは書類を準備する必要があります。
どの書類を準備する必要があるかは、それぞれ決まっているので、間違わずにその書類を準備しましょう。
例えば、法人であっても建設国保への加入が適切な保険となる場合があります。
この場合の保険加入状況を証明するには、保険組合に『適切に建設国保に加入していること』を証明してもらう必要があり、このための証明書の発行に日数を要することがあるため、早めに保険組合に連絡して、証明書を発行してもらってください。
【ポイント】
1.書類は全てJPEGにする
2.準備する書類はすべて指定されている
3.発行に日数のかかる書類は早めに手配を
3.電子申請で入力すべき内容を確認しましょう
電子申請の際には、色々と入力すべきことがたくさんあります。
自社で電子申請をするのであっても、事前に準備しておいた方が良いと思います。
2.直前の売上高(税抜き)
3.直前の完成工事高(税抜き)
4.兼業の有無
5.資本金(会社の場合)
6.建設業許可番号(建設業許可業者の場合)
7.所属団体
8.主要取引先
9.表彰履歴
10. CI-NETコード(あれば)
1の法人番号は国税庁『法人番号検索』で調べることも出来ますし、消費税及び地方消費税の申告書に記載があるので、そちらを見てもらっても分かると思います。
2、3は税抜きの数字が必要です。直近の決算書が税込みの数字で有る場合は、税抜き計算をしてください。
7の所属団体は、法人成りをしているのに、個人事業の頃から名称変更をしていないなんてことはありませんか?
この他、電子申請時に保険の番号等を入力する必要があります。
申請に関して分からないことがある場合は、建設キャリアアップシステムの『よくある質問』で同じ質問が無いか確認をしたり、『お問い合わせフォーム』からメールで質問をするなどしてみてください。
ただし、非常に混雑しているようで、メールの返信は2営業日ほどかかるようです。
令和3年4月末からは、更に混雑が加速してメールの返信には1週間以上かかっています。
【ポイント】
1.早めに何を入力すべきか調べておきましょう
2.申請に関して分からないことは、建設キャリアアップシステムの『よくある質問』を検索
4.登録申請の流れ
事業者登録の流れは次のとおりです。
② 申請
③ 確認・審査(1月~2月の審査期間)
④ 登録料の支払い
⑤ 事業者登録完了
⑥ 事業者ID、管理者IDの受け取り
5.申請ボタンを押す前に確認を忘れずに
『申請する』というボタンを押すと申請できますが、その前に申請内容を確認することが出来るので、間違いが無いかしっかりと確認しておいてください。
申請ボタンを押してしまうと、申請内容を後で確認することが出来ないので、印刷をしておくことをおススメします。
問題が無ければ、申請ボタンを押して申請してください。
申請が完了したら、その画面も印刷しておくのを忘れずに。
【ポイント】
1.確認段階で印刷した方が後で確認できるので印刷しておく
2.印刷の際は、添付書類の印刷もしておく
3.申請完了画面の印刷も忘れない
6.事業者登録の料金について
事業者登録で必要になる登録料は次のとおりです。
【事業者登録料】※5年ごと
事業者 | 登録手数料(実費) | 備考 |
---|---|---|
一人親方 | 0円 | 雇用者なし |
個人事業主 | 6,000円 | 雇用者あり |
法人 | 6,000円~240万円 | 資本金により変動 |
【管理者ID利用料】(※1年ごと)当面現場管理IDは無料
事業者 | 登録手数料(実費) | |
---|---|---|
個人事業主・法人 | 1IDにつき | 11,400円 |
一人親方 | 1IDにつき | 2,400円 |
7.最後に…
今回は簡単にですが、建設キャリアアップシステムの事業者登録の電子申請までの流れと注意点を書いてみました。
手引きが出てますが、色々あって何を読めば良いのか分かりやすいようで分かりにくいんですよね。
電子申請後に確認審査があり、支払い依頼のメールが届きます。
なかなか長い道のりですが、頑張って乗り越えましょう。
また次回は、技能者登録の説明の記事をかけたらと思います。
「元請からの要請で、急いで登録しないとダメなんです。」
こうおっしゃられる方が本当に多く、カードが無いと現場に入れなくなるとの事なので、当事務所では、建設キャリアアップシステムの登録に関しては、土日祝日関係なくご対応させていただきます。
建設キャリアアップシステムのご登録にお困りでしたら、当事務所にご相談されませんか?
まずは、メールかお電話でお問い合わせください。
6.当事務所の手続き報酬
※申請に別途証明書が必要になった場合は、実費をご請求いたします。
手続名 | 報酬額(税込) | 備考 |
---|---|---|
事業者登録 | 33,000円 | |
技能者登録 ・簡略型+詳細型 |
22,000円/1人 |
|
技能者登録 ・簡略型 |
16,500円/1人 | |
技能者登録 ・詳細型 |
16,500円/1人 | ・他事務所で簡略型のご登録後、詳細型への追加登録の場合 |
技能者登録 ・詳細型 |
5,500円/1人 | ・当事務所で簡略型ご登録の場合 |
技能者登録 ・一人親方(簡略型+詳細型) |
16,500円/1人 | ・一人親方の技能者登録は、簡略から詳細への変更は無料 |
各種変更 | 5,500円~ |